元公務員が1年目から始めて良かった、または始めておけばよかった、と思う資産形成について書きます。
ちなみに私は、3年間で350万円貯めて退職しましたが、長く続けていればもっと資産形成ができたと思っています!
お金の事に関しては身近な人に聞きづらいと思うので是非、参考にして頂けたら幸いです。
こんな方にオススメ
✅現在、公務員の方
✅公務員を目指している方
✅家族に公務員の方がいる方
目次
公務員の給料っていくらなの!?
このトピックでは、公務員の給料の確認の仕方、昇級について話します!
公務員の給与は、人事院が出す俸給表を基に決定することがほとんどです。
公務員初日、または移動した日に交付される辞令に号と級が記載されていますのでそれを、人事院が出している俸給表と照らし合わせて確認する事になります。
最終決定は、各自治体の議決(議会で決まること)で決定されますが、私の勤めていたところは人事院の俸給表と全く同じでした。
人事院のHPを以下に掲載します。
人事院
例えば、下記の表(若干前の表)で言うと辞令の号級の記載が1級24号だったとすると、その年の基本給料は178,000円になります
1年後には4号上がり、1級28号になるので1年後の給料は185,700円となります。毎年役6、000円〜7,000円上がると想定していたら良いと思います!
自治体によるとは思いますが、出向に行ったら1年後には8号(2倍)上がるなど基本給の上がり方が異なるので、出向を若いうちに希望していると良いと思います。

上記の基本給とは別に以下の項目の手当等がつきます。
✅時間外手当(残業手当)
✅賃貸に住んでいる場合、住居手当(最大28,000円)※市町村によって異なりますが、国家公務員も同じ28,000円が上限でした。
✅交通手当※キロ数によって異なります。2キロ未満は発生しないことが殆どです。
✅子どもがいる方は、扶養手当などがつきます。
逆に、控除される項目は(引かれる項目)
✅所得税
✅共済短期
✅共済長期
✅共済退職
✅互助会費(都道府県の互助会)※結婚したり、子どもが生まれたらお祝い金がもらえます。
✅職場の互助会費※上記同様のお祝いのほか、退職者激励会代などもここから出ています。
✅労働組合費※資産形成のセミナーや、職員交流の行事を企画していて、行事に参加すると元が取れます(笑)
✅住民税(新卒1年目とかであれば、引かれない人が多いです。2年目からは引かれます。)
ちなみに私は、大学院卒で総支給(交通手当含む)が20万円で初任給は手取りが17万円でした。
もし、親とアパート暮らしで家賃を支払っているのであれば、名義を変更し住居手当をもらう方法が賢い方法です。
期末手当、勤勉手当(ボーナス)は、年間4倍程度あったので、手取り80万円(年間)近くのボーナスがもらえました。
ボーナスの倍率なども、例規集の職員給与で確認することができます。
積立貯金「財形」はすぐに始めよう!
財形とは、給与天引きで貯蓄され、利息が普通預金よりもかなり良い公務員限定の貯金制度です。参考までに沖縄県の貯金事業のURLを下記に貼っておきます。
沖縄県市町村組合 貯金事業
https://okinawa-ctv-kyosai.jp/fukushi/chokin.html
ちなみに私が始めた当初は0.8%でした。都道府県や職種(教員、自衛隊など)によっても異なるそうです。
私はこの財形制度に気づいたのが就職して半年後だったので、もっと早くに知りたかったと思いました。
都道府県の互助会が行なっており、年度始めに配られる互助会の冊子「共済だより」に利率が書かれているので、目を通していた方がいいです。
ちなみに私は、毎月5万円程度貯金し、ボーナス時には15万円入れていました。半年に一度、残高照会の紙がもらえます。
一例ですが、私の途中経過の利息はこんな感じでした。
951,134円(これまで積み立てたお金)+735,000円(半年で積み立てたお金)+5,300円(税込利息)ー所得税額(1,076円)=1,690,358円でした。
利息計算サイトなどで、何度も計算したのですがイマイチ当たらなかったです。(笑)
まぁ大体、160万円貯めたら利息が5,000円くらいだな。というように計算していました。
財形貯蓄のデメリット
銀行のように1,000万円までは保証します(ペイオフ)といった制度がないので、もし破綻した場合は戻ってこないようです。
沖縄県共済組合貯金事業 一部抜粋
共済貯金は、共済組合名義で運用しているため、万が一金融機関等が経営破綻した場合、 当組合が一預金者としてペイオフの対象(元金1,000万円とその利息の保証制度)となりますが、共済貯金を利用する組合員一人一人には適用されません。
運用先の債券は、信用格付けが高いもの等に限定するなどリスク回避に努め、安全性を重視した運用を行っておりますが、組合員の皆様のご理解の上、加入していただくこととなります。
https://okinawa-ctv-kyosai.jp/fukushi/chokin.html
国債などリスクが低い投資を行っているとのことなので特に問題はないと思っています。
iDecoは入るべき?入らないべき?
iDeco(確定拠出年金)は、積立投資をして利益が出た金額に課税がされないだけではなく、節税対策にもなる国が行なっている制度です。
実は私は、iDecoには入りませんでした。長く公務員を続ける方であれば、iDecoに入ってもいいと思います。節税額などは「iDeco シュミレーション」で検索するとでてきます。職種によって掛け金が異なってきますので、職業別で調べることができる以下のサイトで私は調べていました。
日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー
ではなぜ私がiDecoに入らなかったというと理由は以下の通りです。
✅公務員を長く続けるかわからなかったこと(辞めた後の生活費を現金で持っておきたかったこと)
✅60歳まで下ろせないこと
✅所得が多い方は大きな節税になるが、私はあまり節税効果がなかったこと
✅もしお家を建てるとしたら住宅ローン控除がどうなるか不明確だったこと
✅株式投資なのでリスクがあり、それよりは上記で述べた財形の金額を増やした方がいいと思ったこと
✅よくわからない手数料にお金を払いたくなかったこと
もし公務員を続けるのであれば、以下の理由から40代くらいには入ろうかなと思っていました。
✅係長級で給料が今より高く節税効果が高いこと
✅ある程度子育てが落ち着いていれば、リスクをとった資産形成ができること
✅家を建てるのであれば、ローン控除の期間が終わっていること
もし始めるとしても絶対に、銀行では入らないでください!ネット証券が簡単に始めることができ、手数料なども安いのでオススメです!!
NISAや株式投資は始めるべき?
ちなみに、公務員時代は株式投資を行なっていなかったのですが、現在始めてみて株式投資も行なっておけば良かったと思っています。
積立NISAをするなら、節税制度があるiDecoを先に始めるのをオススメしますが、お金に余裕がある方は、どちらも始めるべきです。
また、米国株式にチャレンジすることもオススメします。公務員時代には行っていませんでしたが、現在米国株を始めてみて、もっと早めに始めておけばよかったと思いました。なぜなら、財形の0.8%よりも遥かに高い配当金などが貰えるからです。現在、26万円の米国株を購入して配当金が税抜き1万円程度貰えているので、160万円貯金して5,000円の財形の利息に比べるとかなり良いです。
数年後に使うお金(車購入費、結婚式費用など)は財形に貯蓄し、いつでも降ろせるようにしながら、利息で少しお金を増やしつつ、お金に余裕がある時は株式投資をする事をオススメします!
公務員が許されている副業って!?
公務員が許されている副業は、以下の4点です。
・株式投資
・不動産投資
・農業や家業の手伝い
・その他、首長が認める業務
私が公務員時代に行った副業は、統計調査の調査員くらいでした。調査内容によりますが、3ヶ月で大体3万円程度なので、残業している方がまだ良かったと思っています。定時で帰れる部署であれば、オススメです。そのほかにも、選挙の動員(日当約2万円)や今であればコロナワクチンの動員などで手当をもらうことができるので、若いうちは率先して行いましょう!
そのほかに、ボランティアで活動したときに交通費などが支給されることがありましたが、それは人事に確認したところ特に報告しなくても良いとの回答でした。自治体によって異なると思うので、確認しておいたが方がベストです!
今思うことは、公務員時代からブログの記事を書き溜めておけばよかったなと思っています。報酬を得ていなければ特に問題がないからです。
現在、公務員で資産を増やすことを検討している方がいたら、株式投資が1番のおすすめです。公務員になった方は真面目な方が多く、ブログやアフェリエイトなどの副業はグレーなので、ビクビクするよりは許されている副業を行う方が良いでしょう。今、公務員として働いているうちに、コツコツ貯めて、株式投資をし、ブログの記事を書き溜めて、退職してからすぐに副業を始められる環境を整えることをお勧めします。
私は、公務員時代にスキルアップのための学校に通うなど、自己投資をかなりしていたので辞めた後も、英語教員やプログラミングなどで少しのお金が入ってきています。公務員として働いている間は、自分のスキルアップに時間を使うことをオススメします!
私がプログラミングを学ぶために行なっていたことをまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
最後に
私は上記の方法で、勤めている間の約3年間で350万円貯金することができました。趣味である海外旅行や自分への投資(講座受講)など、必要なお金は使っていました。今のような自粛期間であればもっと貯めれていたと思います。生きたお金の使い方をしながら、お金を貯めることができたのでよかったと思っています。
皆様の参考になれば幸いです。